食用人間と人間

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※部屋説明を読了してからキャラクターの創作をお願いします。

キャラシ部屋【https://netroom.oz96.com/?r=234325】

３×××年。
世界は、まだ“同じ形”を保っている。

研究所から逃げ出し、街に溶け込んだ食用人間。
研究所に残され、番号で呼ばれる食用人間。
管理する普通の人間。
距離を置いて傍観する妖怪。

だが、その境界は確実に歪み始めていた。

食用人間は今や人類の四割。
「少数派」という言い訳は、もはや通用しない。

それでも彼らは、街の外へ出られない。
注文されるまでの“仮の自由”を与えられ、
今日も誰かが、静かに消えていく。

最近、街では妙な噂が流れている。
――能力の“代償”が、以前より重くなっている。
――研究所が、再び動き始めたらしい。
――食用人間を「守る」側と「殺す」側の区別が曖昧になってきた。

何が正しく、何が間違っているのか。
もう、誰にもはっきりとは分からない。

――――――――
(部屋主補足)

実はこれには1期・リターンズなど原作があります。あの世界の行方がどうなるのかと気になったのと、当時中学生の私が作ったつたない世界観であるがゆえに少しほころびがあるのが気に入らなかったからです。
なのでこれはかつての原作に手を加えて再びよみがえらせた自己満です。簡単な1期やリターンズとの違いを簡単に説明しますが、原作を知らなくとも影響はありません(というのもこれで知ってくれたお新規さんとかつてのものも参加してくださった方と格差を作りたくないからです)。

～陣営の変化～
・市民
かつての食用世界ではぶっちゃけ一般市民は特に関係もなく、蚊帳の外という安全な地点から石を投げるだけのお気楽な人たちでした。しかし、食用が増え続け行政や施設の管理が行き届かなくなったがゆえにこの時代では疑心暗鬼が広まっています。
――「お隣さん、食用らしいけど本当かね？」……そんなつぶやきから始まる疑心暗鬼はいまや国中に広まり、昨日までの友人が今日の敵、なんてことも。

・研究員
差別の対象になる食用人間を生み出した陣営です。当然、何故我ら食用人間を生み出し、野放ししたんだ。それによって差別されるようになったじゃないかと食用人間から恨まれてきました。それでも一般市民のためにスラムに住む食用をさらい、実験によって能力について解き明かそうと研究していた存在です。
しかし、ついに一般市民からもその矛を向けられるようになります。「俺たちの疑心暗鬼で暗い日々はお前らが食用人間を生み出したからだ」、と。まだまだ職業上国に守られ権力もありますが、その守りはいつまで続くのでしょうか。

・妖怪
今まで己は人とは違うのだからと人間社会に干渉しすぎないように離れていた彼ら。当然食用人間問題にも深くかかわらず、「争う価値もない」と距離をとっており、つまりは半ば傍観者の立場にいました。その理由はただひとつ、「人間同士の問題」として扱っていたから。
しかし、ある食用人間の能力暴走事件をきっかけに妖怪の縄張りや固体に異変が起き始めます。長命なはずの妖怪が突然理由もなく衰弱したり、妖怪の能力が不安定になったり。そんなことが相次ぎ、妖怪の間でこんなうわさが広がり始めました。「人間の争いがついに人間と妖怪の狭間の線を越え始めている」と。傍観者、ではいられなくなったのです。

・食用人間
最も変わっていないのはやはり食用人間かもしれません。この世界で最も自由がなく、享受できる幸せが少ない。すべては我らを生んだ研究者たちのせい。
少し変わったことと言えば、食用人間の人口が増えるにつれて能力が強化された個体が増えてきたこと。理由は不明。だけどその強化された力を振りかざして復讐へと躍り出る個体も増えています。

・キラー
かつての娯楽で食用人間を追いかけ回し虐殺していた彼ら。
ついに食用人間殺戮は娯楽ではなく、国家からの依頼となりました。もはや無差別殺戮は“娯楽”ではなく“仕事”になり果てたのです。

・シェルター
食用人間を守り続ける地位にいた彼ら。
ついに食用人間の増加により限界を迎え、守れる命より見捨てる命の方が多くなってきました。しかし偽善者の彼らはやめられません。今日もこう叫ぶのです。「食用人間に人権を！差別されるものに安寧の地を！」

・レジスタンス軍
昔と比べると破壊活動が激化しています。
主に食用人間を作った研究者や差別を行う一般市民に報復を掲げていた彼らですが、人数が増えたことにより統率が難しくなりついに見境のない軍隊となってしまいました。次に彼らが地獄を見せることになるのは一般市民なのか、研究者なのか、あるいはかつての同胞だった食用人間になるかもしれません。

・テロ組織『FREE』
反旗軍とも異なる思想を持つ謎の組織。相変わらず目的も構成人数も思想もすべてが闇の中。ただひとつ確かなのは、彼らが動いた後は何かが変わる、ということ。果たしてそれが良い変化なのか、悪い変化なのか…。それはあなたたちの目で直接確認すると良い。

エリア
○街
食用人間や狙われる人間の保護街。異常に大きなドームの天井に化学最先端技術により空が映し出され、天気が作られる。作られたまがいものにふさわしい、まがいものの自然が存在する。
かつて食用人間を守るために悪意を持った者はセンサーによりはじき出されていたが、そのセンサーの誤作動が増えている。保護街内での殺人事件被害者も増加傾向にある。

・デパート
→閉鎖された区画が増える傾向に。皆“守られていない”という状況に不安を感じている。

・学校
→もとは食用人間の保護が目的であったこの街に建てられた学校は、普通の人間も移り住むようになってから食用人間をさげすむようになった。能力検査が増え、食用人間は退学になる者が増えた。

○街外
・住宅街
主に一般市民が住む住宅街。それ以上でも以下でもない。

・食用研究施設
以前より出入りが増えたという噂が絶えずささやかれている…が、信憑性は低い。

・食用専用病院
回復能力者の隔離病棟が拡張された。

・レジスタンス軍拠点
転々と動くがゆえにその位置を正確に知る者はいない。






――――――
報告書 No.16■■（抜粋）

能力の代償は、想定より早く個体を蝕む。
代償は均等ではなく、精神面への影響も確認された。

収容体の一部に、
「能力を使っていないのに症状が出る」例が報告されている。

この件については、今後――

（ここから先は破られている）